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新型コロナ感染後の「脳疲労」が深刻

脳疲労の原因には、いくつかの主なものがありますが、今日は特に新型コロナ感染後の脳疲労についてお話ししたいと思います。
その他の原因については、今後のブログでまた・・・。

実は、新型コロナ感染が始まって以来、後遺症として様々な脳疲労の症状がでてしまうことが世界的に問題になっています。
日本も例外ではありません。

 

感染の急性期は無事に乗り切った、と思い隔離期間も終わって仕事へ復帰したものの、なんだか以前のように頭が働かない、記憶力・集中力が落ちた、パソコン作業の能率も悪くなったな、とか、前のようにやる気が出ない、わけもなく気分がふさぐ、睡眠の質が落ちた、などといった症状があったらそれは、感染後の後遺症の可能性があります。
頭がぼうっとする「ブレインフォグ」とも言われている症状も珍しくありません。
私のクリニックにもこのようなお悩みのご相談が増えていて、漢方や保険薬、Bスポットなども試したけれどあまり改善しないという方も少なくありません。

国際的なデータでは、新型コロナ感染後の約3人に1人は、何らかの脳疲労症状が出現するというエビデンスが出ています。
また認知症のリスクも新型コロナ感染によって高まることもわかってきました。

 

当院では、このような脳疲労症状に対しては、新型コロナ後遺症の治療への効果が国際的にエビデンスとして認められている薬を中心に、いくつかのサプリメントと食事療法を併行し、良好な症状の改善効果が認められています。

改善の程度には個人差がありますが、治療開始後1週間で約9割の方が50~80%程度の改善効果が認められ、あとの2~4週間で残りの症状が改善していくというような時間経過が殆どです。

 

もしも、最近上記の中の一つでもあてはまる症状があるようでしたら、感染後の後遺症の可能性を疑ってみる必要があるかもしれません。

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